霊が住む不動池

妖気漂う不動池

犬神家のワンシーン

天国の舞

霧に包まれた妖気

人食い人種

解放の喜び

福岡県糸島市の雷山(955㍍)は多くの修験者の霊峰として栄えましたが、今は紅葉で有名な
雷山観音と雷神社が名残をとどめています。その雷山の中腹には不動池が有り、伐採されずに
生木のまま水没した木々があります。残酷か慈悲か、生きているのかはたまた死んでいるのか、
生命力の強さとか、死後の世界とか、おとずれる度に違う顔を見せてくれます。満水の時には、
横溝正史の小説「犬神家の一族」の殺人現場のように逆立ちした足が池から出ている恐ろしい
ワンシーンを再現。ほかの枯れ木は天国は楽しいよと飛び跳ねている様にも見ます。雨日には
霧に包まれた妖気の世界を語ります。渇水時に立木には根が幹の途中から生えていて生命力に
強さに感動しました。その根は人食い人種にも見えました。他の木々は水没からの解放された
喜びを太陽に感謝しフラダンスを踊っているようだった。ユーモラスとも、霊験の世界とも、
殺人現場とも、それぞれ違う世界を行くたびに見せてくれる不動池は大好きなフォトスポット

・作者名
飛嶋 慶一
・プロフィール
日本大学 芸術学部写真学科(1970年卒)
卒業後定年まで東京の共同通信社に勤務 定年後福岡に移住
*福岡江古田会 会員

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